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中嶋 健*; 川幡 穂高*; 長尾 誠也
地質学雑誌, 104(1), p.64 - 67, 1998/01
本研究では海底堆積物の色相と化学組成との間の関係を明らかにする目的で、太平洋ヘス海膨から採取された石灰質柱状堆積物の乾燥粉末試料の色相計測を行い、明暗を表す色のパラメータと化学組成との比較を行った。その結果、この堆積物の明暗を表す色のパラメータに有機物が影響を及ぼしていると推定された。また、炭酸カルシウムと有機物との混合実験に基づいて、堆積物の色相と有機炭素含有量との間の回帰直線を求め、堆積物の有機炭素含有量を簡単に調べる方法を提案した。この方法を同じヘス海膨の別の柱状堆積物試料に適用してこの方法の妥当性を検証した。
長尾 誠也; 中嶋 悟
Marine Geology, 109, p.83 - 94, 1992/00
被引用回数:47 パーセンタイル:78.04(Geosciences, Multidisciplinary)放射性廃棄物の地層処分において、土壌や堆積物中の有機物、鉄、マンガンと放射性核種の相互作用を把握することは重要である。その相互作用の機構を明らかにするためには、それらの土壌中の分布はもちろん、存在形態を把握しなければならない。そこで、分光学的手法で簡単に、非破壊でそれらのパラメーターを測定できる方法の開発を海底堆積物を試料として検討を行なった。簡単な色彩計により海底土の色を測定し、その色と海底土中の有機物、鉄、マンガン、炭酸カルシウム含量と比較した結果、それぞれ正の相関関係が存在した。これは、土壌の化学成分の含量の違いが色に反映されていることを示唆している。また、海底土の鉄は主に水酸化物態で存在している可能性が示唆された。従って本方法は、土壌や堆積物中の有機物、鉄、マンガンの鉛直、水平分布やそれらの存在形態をおさえるには、極めて有効な手段といえる。
江草 茂則; M.A.Kirk*; R.C.Birtcher*; 萩原 幸; 河西 俊一
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, B1, p.610 - 616, 1984/00
4種類の有機複合材料(充てん材:ガラス、カーボン繊維、マトリックス:芳香族エポキシ、ポリイミド)に対し、室温での電子線照射、及び室温もしくは5Kでの中性子照射を行ない、材料の機械強度の変化を測定して複合材料の放射線劣化に対する線質の効果を検討した。電子線は~15,000Mradまで、中性子は~500Mradまで照射した。線質効果は三点曲げ応力破壊における亀裂成長エネルギーの線量当りの変化速度から評価した。中性子の大線量照射データが不足しているため今後より詳細な検討が必要であるが、これまでのデータに対する考察では、単位線量当り、中性子/電子線=7/1の割合で中性子のほうが劣化促進効果が大きいと推論された。
江草 茂則; M.A.Kirk*; R.C.Birtcher*; 萩原 幸; 河西 俊一
Journal of Nuclear Materials, 119(2-3), p.146 - 153, 1983/00
被引用回数:15 パーセンタイル:81.67(Materials Science, Multidisciplinary)4種類の有機複合材料(充てん材:ガラス、カーボン;マトリックス:エポキシ、ポリイミド)に対し、2MeVの電子線を室温にて照射し、機械特性の変化を測定した。いずれの試料でもヤング率は15,000Mrad照射後も有意な変化を示さなかった。これに対し、せん断係数および破壊強度はガラス/エポキシ系では2,000Mradから低下し、他の試料では5,000~10,000Mradで低下した。この結果は、界面における接着剥離が照射により起こり、マトリックスから充てん材への荷重伝達能力が低下したためと推論された。破壊挙動として、破壊(亀裂)生長エネルギーが照射のかなり初期から増大した。この事実は界面における接着強度の低下が起こるためと結論した。